カジュアル日本画講座
第3回 日本画初心者さん 絵を描く前日は膠を準備!
早速、前回で紹介した道具で絵を実際に描いていきたいところですが、描く前日に膠の準備をせねばなりません。
今回は、膠の準備方法といいますか、使い方の記事です。
瓶入りの鹿膠を買った人は、瓶ごとお湯に浸けてあっためれば、すぐ使用ができますが、三千本膠やら粒膠やら、四角い鹿膠など乾いた膠を購入した人は、描く前日に準備が必要です。
わたしは三千本しか使っていませんので、三千本の使い方を描いていきます。
(コスパは三千本が一番だと思う)
1、三千本膠をタオルに包んで折る
三千本ですが、4等分くらいまでは折れます。
タオルで三千本を巻いて、枝を折るように折りましょう。
金槌なんかで折ろうとするとタオルがぼろぼろになります(三千本が鋭利な刃物みたいになる・・・)。
自分の腕力で折りましょう。
2、三千本膠を水に浸けてふやかす
大学時代のノートのよると、三千本2~3本につき、200mlの水でふやかすらしいです。
(なんか適当ですよね。人の好みによるっていうやつですね。)
しかし、三千本を3本も一気にふやかしたら、めちゃくちゃ無駄です。
小品描くくらいなら、三千本4分の1本か、2分の1本でいいです。
4分の1本だと、水は17~25mlいることになります。
私個人では、30mlくらいでふやかしていますので、ちょっと薄めの膠ですね。
3、ふやかした膠を温めて、液体にする
瓶入り鹿膠と同様に、自分で用意する膠も温めないと使えません。
わたしは、膠の入った瓶をお湯に浸けて、膠を温めます。
ちなみに、昔は不純物を手ぬぐいなどでこしてましたが、いまは不純物あんまり入っていないので、やらなくて大丈夫だと思います。
わしゃ、めんどいのでやらん。
これで、絵が描けるようになります。
4、その後
使わないときは、冷蔵庫に入れます。
膠はゼラチンとかコラーゲンですので、冷やすと固まります。
1週間ぐらいで、冷やしても固まらなくなるので捨てます。
防腐材入りの膠を一緒に入れておくともう少し持つかもしれません。
はい、そんな感じです。
とりあえず、大事なことは、
膠は描く前日に水に浸けておけ!
です。わたしはちょくちょく忘れますよ☆
カジュアル日本画講座の説明
かわいい日本画を描いて、日本画の普及を目指す日本画家ねこのふとん先生による、カジュアル日本画講座です。始めるには敷居の高いと思われている日本画をカジュアルに始められるように、道具の説明から書き方までを数回の記事に分けてお届けいたします。
また、当該講座で使用されるキャンパスサイズは70mm×70mmと大変可愛いサイズであり、取り扱いやすくなっております。
この講座は、「ねこのふとん」先生の「かわいい日本画」ブログから、記事を購入して記載しております。なお、カジュアルに日本画を描いてほしいという思いとは裏腹に、面倒な個所などついつい熱く語られておられ、若干お見苦しいと思われる表現がございますが、ほぼ原文のまま記載いたしますこと、ご了承願います。
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